プロ入り後すぐに注目を集めた「令和の怪物」、佐々木朗希選手。驚異の速球で知られる彼ですが、その背景には岩手県陸前高田市で育まれた家族の絆があります。
今やプロ野球界だけではなく、日本を代表する有名人となった佐々木朗希選手。そんな佐々木朗希選手に兄弟がいるのか、なぜ度々家族のことが話題になるのか、また、同じ世界で活躍している弟の活躍など気になることが盛りだくさんですよね！
本記事では、佐々木朗希 生い立ち、兄弟や家族構成、震災での出来事を振り返りながら、彼の強さの秘訣に迫ります。
佐々木朗希に兄弟はいる？
佐々木朗希選手は、兄と弟という三兄弟であることが確認されています。
3歳年上の兄・琉希さん、4歳年下の弟・怜希さんがいます。兄弟間には3歳と4歳という程よい年齢差があり、震災後ほどなくから、長男の琉希さんは精神的支柱として弟たちを陰で支える存在でもありました。弟の怜希さんは佐々木朗希選手の背中を追いかけて日々練習に励みました。このような家族構成が、朗希選手の成長において重要な役割を果たしているとされています。
三兄弟の関係性
佐々木朗希選手は三兄弟の次男。兄・琉希さんは兄弟のリーダーとして、弟・怜希さんは同じスポーツの世界を志す存在として、互いに切磋琢磨する関係がうかがえます。
兄がどこまで直接指導していたかは明らかではありませんが、幼少期の兄弟での野球の思い出についてファンミーティングで語っており、共通の環境で野球に向き合ってきた背景があります。特に弟は大学でも投手として活躍しており、進学という面でも朗希選手の背中を追う形で努力を続けている点も注目です。
兄・琉希さんの存在
兄・琉希さんは朗希選手より3歳年上で、高校・大学を経て広告代理店に就職したと報じられています。電通勤務という噂もありますが、現在勤務先については明かされていません。震災後は家庭の支柱として、母・陽子さんと協力しながら家庭を支え、弟たちの面倒を見ていたと家族関係を伝える情報があり家庭の中で重要な役割を担っていたことは確かです。
大変な中弟たちの活躍をずっと応援してきた琉希さんは、長男であり佐々木朗希選手の1番のファンかもしれません。
弟・怜希さんの現状
弟・怜希さんは朗希選手より4歳年下で、大船渡高校出身。高校時代に投手として頭角を現し、最速143km/hを記録していました。現在は中央大学野球部に所属。投手として大学野球に挑戦しています。
兄・朗希選手からの「おめでとう」に「ありがとうで返した」という直接的なやりとりも報じられており、二人の良好な関係がうかがえますね。弟も高校時代から迅速に才能を伸ばしており、今後が期待されています。
家族構成は？三兄弟を支えた一家
佐々木朗希選手は震災前、父・功太さん、母・陽子さん、兄・琉希さん、弟・怜希さんの5人家族として育ちました。震災により父と祖父母を亡くし、シングルマザーとして育ち盛りの男三兄弟を一人で養ってきました。
震災後、佐々木朗希選手は兄弟で支え合って生活する中、父の死を乗り越えた経験が、家族の結束と朗希選手の覚悟を形づくりました。特に、母の経済的・情緒的支えが家庭の安定をもたらし、兄・弟との連携力が家庭の機能を維持させたと言われています。詳しく見ていきましょう。
幼少期の家庭
幼少期は東北の自然に囲まれた岩手県陸前高田市で育ち、父の功太さんは葬儀関連の仕事に就いていたとされています。家庭は比較的穏やかで、朗希選手とお父さんはキャッチボールをするなど、家族との時間を大切にしていたといわれています。震災前の家庭は、教育やしつけにも厳しくも愛情豊かな環境だったことが伺えます。
震災と父、祖父母
2011年3月11日、東日本大震災によって父・功太さんと祖父母を亡くしたことは、佐々木朗希選手と兄弟にとって精神的な転機でした。震災直後、佐々木朗希選手と兄弟は高台で母と再会し、不安な環境下での家族の再会だったという証言もあり、この喪失が後の人格形成に影響した可能性もあります。
母・陽子さんの支えと働き
震災で父と祖父母を失った後、母・陽子さんは生命保険の営業職に就きながら、三兄弟を育てるのは容易なことではありませんよね。まして食べ盛りの男兄弟でスポーツをしている子供のサポートは相当な体力も必要だったと思います。しかし職業柄、人との関わりが重要ですから、そのコミュニケーション力が家族の精神的支えにもなった可能性は高いです。また、プロ入り後も表舞台には出ませんが、裏方として息子たちを支え続けた存在であると度々報じられています。
父親との思い出
父・功太さんとの思い出は、朗希選手にとって特別な意味を持つことは間違いないでしょう。
日常の中でキャッチボールを重ねた小さな時間、震災によって奪われた日々、そしてその後も心に刻まれた言葉は、今の選手としての礎ともなっているようです。父との関係を語ったメディア発言や家族の証言をもとに、父の存在がどのように朗希選手を形づくったのかを整理します。
メディアで今まで語ったこと
朗希選手は父との思い出について、具体的なキャッチボールのシーンなどを語った公式発言は限られています。ただ、震災後に「家族が支えてくれた」と語る場面は多く、父の存在も無意識のうちに支えられてきたことは明らかです。
具体的な言葉としては「おめでとう」「ありがとう」のやりとりが、弟の進学時に報道されていますし、他にも、幼少期の悲惨なエピソードは、家族全体を通じて「努力」「絆」を一層強くさせてると言えそうです。
まとめ
佐々木朗希選手の強さは、生まれ持った資質だけでは語り尽くせません。三兄弟の次男として、震災で父と祖父母を一挙に喪いながらも、母・陽子さんの献身によって支えられ、兄・琉希さんと弟・怜希さんと共に歩んできました。兄は家庭の支柱として働き、弟は野球の道を志し続け、母の職業的な支えが家族を再建しました。この家族構成こそが朗希選手の人間性とプロ選手としての強さを形成する大きな背景といえます。
震災という大きな試練を越えて培った感謝と謙虚さは、プロの厳しい舞台でも揺らぎません。今後の活躍、次の一球に込められる“家族の力”に、これからも注目です。
