今や誰もが当たり前に見るようになったYouTubeですが2022年はどんな動画が最も再生されたのかご存じですか?「年間YouTube動画再生数ランキング」にぜひ目を通してみてください。
参照: 『YouTube、「2022年日本のYouTube年間ランキング」を発表』
このように、今でも盛り上がりを見せるYouTubeですが、今見逃せないのが「ショート動画」です。今回はYouTube ショートとTikTokの違いから、今後始めるとしたらどちらがいいのか解説していきます。
YouTube ショートとTikTokの違いは?
YouTubeショートもTikTokもショート動画に焦点を当てたプラットフォームであることは同じです。どちらもクリエイターが直接動画を作成・アップロードし、その動画から収益を得ます。さらに、ビデオの再生回数、視聴時間、「いいね」、コメント、シェア、リーチ、インプレッションなどの分析も可能なので戦略的な配信をすることが出来ます。一方でYouTubeショートとTikTokでは投稿できる動画の長さやフィルターの数が違います。
YouTubeショートでは最大60秒までの動画しか投稿できないのに対し、TikTokでは10分までの動画を投稿することができます。また、YouTubeショートではフィルターを利用して撮影することができませんが、TikTokではARエフェクトなどのフィルターを利用することができます。ここにYouTube ショートとTikTokの違いがあるわけです。
YouTube ショートとは
YouTube ショートは、TikTokの台頭を受けて2020年末にYouTube内で導入されたベータ版のショート動画機能です。クリエイターはYouTubeアプリを使用する際に、ショート動画を作成し、YouTubeにアップロードすることができるようになりました。
TikTokとは
TikTokは、中国企業のByteDanceが所有するショート動画作成用のプラットフォームで、ショート動画の市場を支配しているといっても過言ではありません。このプラットフォームでは、ユーザーは人気のある音楽や見応えのあるフィルタやエフェクトで自分のビデオを作成し配信することが可能です。誰でも気軽に作成できることが魅力の一つでもあります。
YouTube ショート収益
YouTube ショートでの収益は通常のYouTubeと少し異なります。流れとしては以下の通りです。
- YouTubeショートファンドと呼ばれる報酬元から報酬を受けるクリエイターが月毎に審査され、報奨金の金額とその申請方法の説明が記載されたメールとYouTubeアプリの通知が届きます
- YouTubeショートファンドの対象になったチャンネルには、約1万円〜約100万円が支給されます
- YouTubeショートファンドの対象になるには、いくつかの条件をクリアする必要があります
このように、通常のYouTubeで必要な登録者数や再生回数は基準にないものの、YouTubeショートファンドの対象となって初めて収益化することができるのです。
TikTok 収益
TikTokでの収益はライブ配信がメインとなります。TikTokではライブ配信の際に視聴者から投げ銭をもらうことで収益を得ることができ、投げ銭総金額の30~50%を受け取ることができます。そのほかの収益化としては、「インフルエンサーとして企業案件を受ける」ことや「作成した音楽をTikTokユーザーに動画で利用してもらう」などが挙げられます。ショート動画でも十分に収益化を図る余地はあるというわけです。
YouTube ショートとTikTok これから始めるなら?
「収益」の部分に着目するのであれば、これからはTikTokがベストという回答になります。『プレジデントオンライン』などの記事によると、最も稼ぐティックトッカー上位5人の2021年の年収は、合計で約5,550万ドル(約64億円)と圧倒的です。また、その理由は大きく二つで、一つは「動画の短さ」です。視聴時間で言うと10秒〜15秒程度ですぐ見れます。その短さが若者に受けて、拡散力も高く、いわゆる「バズる」可能性が高いのです。二つ目はレコメンド機能です。YouTubeショートだとまずはYouTubeショートファンドの対象になる必要がありますが、TikTokは極端な話、登録者数ゼロでも収益化に繋がります。Amazonでお買い物をする際の「この商品を買った人はこのような商品も買っています」のような、ユーザーに興味のあるジャンルなどを判定して配信することができるので動画の内容によっては誰の目にも止まりやすいのです。
最後に
以前は「将来なりたい職業ランキング」で1位に輝いていたYouTubeですが、TikTokの台頭で動画配信界は激しい競争の中にあります。とは言え、やはり広告・宣伝媒体としてのYouTubeはまだまだ健在なわけなので、皆さんの今後のビジョンと照らし合わせて活用していければと思います。